リトリート開催レポート

五感で自分を写し出す。「感性をひらき和文化とアートに浸るウェルビーイング・リトリート」参加者インタビュー

五感で自分を写し出す。「感性をひらき和文化とアートに浸るウェルビーイング・リトリート」参加者インタビュー

これまで4回に渡り、和菓子教室ゆらぎと共同開催している1dayリトリート「感性をひらき和文化とアートに浸るウェルビーイング・リトリート」。 瞑想で静かに自分を見つめ、心に浮かんだ景色をスケッチし、それを「ねりきり(和菓子)」で表現する――。そんな贅沢な時間を過ごした参加者の皆さんに、参加直後のありのままのご感想をいただきました。

そこには、日常では気づけないそれぞれの「あたらしい自分」との出逢いがありました。



CASE 1:「無意識に着ていた“鎧”を脱ぎ、清々しい世界へ」

(50代・経営者)

―― 今日1日を振り返って、今どんなお気持ちですか?

「一言で言うと、本当に清々しい気持ちです。実は、最初は『瞑想や絵を描く時間がある』と聞いて、『え〜、そんなの嫌やなぁ』と少し抵抗があったんです(笑)。でも、いざ誘導されるままに深く呼吸をして内面に入っていくと、心がフワッと軽くなって。自然と内側から絵が湧いてきたんです」


―― 普段の生活とは違う感覚があったのでしょうか。

「そうですね。年齢を重ね、組織のトップという立場もあって、無意識に『鎧』を着て生きていたんだなと痛感しました。でも、この安全で安心な場のおかげで、それを脱ぎ捨てて自己解放できた。50代になってもなお、自分を感じて表現することができるんだ、と導いてくださった講師の方々に感謝しています」


―― どんな方にこの体験をおすすめしたいですか?

「法人の組織ワークなんかにもすごく良いと思います。私のように常に気を張っている人こそ、この一体感と集中力を味わってみてほしいですね」




CASE 2:「完璧じゃなくていい。偶然の産物も愛おしい」

(20代・会社員)


―― 「和菓子で自分を表現する」という体験はいかがでしたか?

「私はもともと完璧主義なところがあって、何でも計画通りにいかないと落ち込んでしまうタイプなんです。でも今日、2つ目の自由課題で『作ろうと思っていたものと違うもの』が偶然出来上がったとき、不思議と『あ、これもいいな』って思えたんです」


―― 心の変化があったのですね。

「はい。思い通りに色が出なかったりするのも、人生と同じだなって。ゆらぎを受け入れることで、なんだか自己肯定感が上がった気がします。和菓子作りを通して、『工作』のように夢中で粘土をこねた子供の頃の記憶が蘇って、すごく楽しかったです」


―― 特に印象に残っている言葉はありますか?

「和菓子講師のさやかさんがおっしゃった『思い通りにはいかないけど、それが人生』という言葉が胸に刻まれました。料理はいつも分量通りきっちり作らなきゃと思っていたけれど、これからはもっと自分の“ゆらぎ”を大切にしたいです」




CASE 3:「カオスな心も、私の一部だと受け入れる」

(30代・対人支援職)


―― 瞑想からスケッチ、そして和菓子作りという流れはどうでしたか?

「瞑想のおかげで、すんなりと創作に入ることができました。描いたスケッチは、自分でも驚くほど色が入り乱れていて『私の心の中はこんなにカオスだったんだ!』という発見がありました(笑)。でも、それが今の私。ポジティブもネガティブも、全部含めて私なんだって肯定的に受け入れることができました」


―― 印象に残っているワークはありますか?

「目をつぶってペアで歩くワークです。普段いかに多くのことを見過ごしているかに気づかされました。大自然に行かなくても、すぐそばに美しい自然があること。そして、隣の人と純粋に繋がれる感覚。職場での疲れも、この穏やかな空気の中で癒やされていきました」


―― 最後に、このリトリートをひとことで表すと?

「『自分軸を取り戻す、贅沢なひと時』でしょうか。まだ自分が何者かわからず、モヤモヤを感じている方に、ぜひ体験してほしいです」





編集後記:主催者より

参加者の皆さんの表情が、朝と夕方では全く違っていたのが印象的で、「上手く作ること」ではなく、創作プロセスの中で「自分を見つめること」がこのリトリートの価値だと教えていただきました。

非日常の体験は日常と分断されておらず、つながっています。和菓子を一口食べたときに広がる温かさのように、皆さんの人生にそれぞれの受け取った気づきがじんわりと広がっていくことを願っています。

photo credit:momoko ikeda