科学と精神世界が交差する夜——シューマッハ・カレッジの名物授業の振り返り会を実施しました!

一般社団法人シューマッハ・カレッジ・サポーター(SCS)様からのご依頼で、シューマッハ・カレッジの名物講師であるDr.Andyによる「サイケデリックス講座」の振り返り会にて、デザインとファシリテーターを務めさせていただきました。
【補足】シューマッハ・カレッジとは?


イギリスのデヴォン州に位置する、「ホリスティック(全体性)な教育」の世界的拠点であり、大学院大学。 経済学者E.F.シューマッハ(『スモール・イズ・ビューティフル』著者)の思想を受け継ぎ、1991年にサティシュ・クマールらによって設立されました。
単なる知識の習得にとどまらず、「Head(頭:知性)」「Heart(心:感性)」「Hands(手:実践)」の3つのHをバランスよく育むことを教育の柱としています。
ー共生を学ぶ場: 生態学(エコロジー)や持続可能な社会のあり方、そして精神性(スピリチュアリティ)までを横断的に学び、人間と自然がどう共生していくかを追求します。
ーコミュニティでの暮らし: 学生と講師が共に食事を作り、掃除をし、庭を耕すという「共に生きる」実践を通じて、深い対話と自己変容を促す場としても知られています。
世界中から変革者やアーティスト、研究者が集まるこのカレッジは、「地球の未来をケアする」ためのインスピレーションの源泉であり続けています。
(※2024年、財団の財政難により校舎自体は閉校しており、現在はオンライン授業やスタディツアーを実施しています。)
シューマッハ・カレッジは元々、科学分野の最前線で研究されてきた教授陣が多く在籍しており、授業の内容も難解です。
今回は、そんなシューマッハ・カレッジの授業を落とし込むための振り返り会のデザインを担当させていただきました。
科学の視点から紐解く、意識の変容
会はまず、当日一緒にファシリテートしたKenによる、サイケデリックスの科学的構造の解説からスタート。 サイケデリックスが脳や精神疾患にどのように作用するのかという医学的・心理学的な側面、そして、Mizukiからは日本古来の「神道」や、私たちが自然の一部であると感じる「エコロジカル・セルフ(生態学的自己)」といった意識の拡張についてお話しさせていただきました。

「科学」という客観的なデータと、「スピリチュアル」という主観的な体験。
一見正反対にある二つが融合していくプロセスは、まさにシューマッハ・カレッジの学びの醍醐味です。
科学にも、スピリチュアルにも偏りすぎない中庸な感覚を重視してプログラムをデザインしました。
「過激なもの」から「身近な感覚」へ
対話の冒頭、参加者の方々に「サイケデリックスのイメージ」を伺うと、
- 「過激なもの、危ない薬物?」
- 「アートやデザインの世界のこと?カラフルなイメージ」
といった声が聞かれました。
しかし、共に学び、対話を深めた後のチェックアウト(終了時の共有)では、驚くほど鮮やかな視点の変化が生まれていました。
<参加者の皆さんの声>
- 「その感覚は、実は自分の中に元々ある身近なものだった」
- 「シューマッハの授業で難しいと感じていた内容が、今回で一気に腑に落ちた!」
- 「日本人に元々備わっている精神性があるからこそ、逆に日本にはこの物質が必要なかったのかもしれない」
人と自然が癒し合う関係になるための媒介者=サイケデリックス?

今回の会を通じて一番お伝えしたかったのは、「自然は人を癒す力があり、人もまた自然を癒す力がある」というメッセージです。
サイケデリックスという窓を通して見えてきたのは、私たちが孤立した存在ではなく、大きな生命の循環(エコロジカル・セルフ)の一部であるという実感でした。
その感覚に触れた皆さんの表情が、時間と共に柔らかくなっていく様子をファシリテーターとして見守ることができ、私自身も深く癒されるひと時となりました。
このような貴重な機会をくださったSCSのトコイ ミユキさん、そして共に場を創り上げてくださった皆様、本当にありがとうございました!